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施工実績 / 戸田市 共同住宅

戸田テラス_外観

PROJECT STORY 01
戸田テラス

見えない工夫が、暮らしの快適をつくる。

細部までこだわった木造長屋の賃貸住宅。

戸田駅徒歩4分という立地と条例等に配慮し、低層の木造長屋として計画された賃貸住宅です。土地活用を目的としたプロジェクトであり、収益性や入居率の向上を見据え、外観や居住性にもこだわったデザインとなっています。

所在地

埼玉県戸田市

竣工年月

2024年4月

構造・規模

木造

延床面積

688.79㎡

種別

新築工事

STORY

敷地条件から先手を打つ。
──地域特性をふまえたリスク回避

戸田テラスの建設地は、水位が高く、地下水や雨水の影響を受けやすい地域でした。そのため、基礎の下に水が回り込むリスクを早い段階で想定し、施工会社として防水処理の強化を提案。設計士と協議のうえ、適切な防水対策を講じることで、完成後のトラブルを未然に防ぎました。こうした“先回りの対応”は、地域特性を理解した現場力があってこそ。目に見えない部分こそ丁寧に、が私たちの基本姿勢です。

戸田テラス_俯瞰
戸田テラス_掃き出し窓

建物の意匠性を守りながら、
雨漏りのリスクを排除

建物の見た目はもちろん大切ですが、施工の現場では「水を漏らさない」ことを最優先に考えています。今回の計画では、デザイン性を重視した設計がされていましたが、そのままでは雨仕舞いに不安が残る箇所もありました。そこで、施工側から積極的に意見を出し、設計士と密に打ち合わせを重ねながら、外観を崩さずに防水性を高めるディテールに調整しました。
ときには設計側と意見がぶつかることもありましたが、最終的には「見た目も保ちつつ、雨を入れない建物をつくる」という共通のゴールに向けて着地。品質と意匠、両方を守るための調整を、丁寧に積み上げました。

戸田テラス施工写真
戸田テラス施工写真
戸田テラス施工写真

見えない工夫が、
美しい外壁を支える。

戸田テラスの外壁はモルタル仕上げ。セメント系の材料は、乾燥と経年でどうしてもひび割れが起きやすくなります。そこで今回は、ひび割れのリスクを少しでも抑えるため、設計段階では明記されていなかった下地処理を追加。使用する材料や工法も、耐久性に配慮したものを採用しました。

もちろん、完全に割れを防ぐことはできませんが、“いつ割れるか”ではなく“どれだけ長く持たせられるか”を見据えた施工を行う。それが、仕上げの品質を守るということだと私たちは考えています。

戸田テラス_外壁

施主様にとって
本当に価値あるものを。

私たちが大切にしているのは、表面的な仕上がりだけではありません。見えない部分の納まりや耐久性まで丁寧に考え抜き、設計士や職人と連携しながら、使い勝手がよく、長く安心して使える建物をつくることを常に意識しています。
一方で、限られたご予算の中で「どこにお金をかけるべきか」を見極めることも、施工会社としての重要な役割です。たとえば、管理が比較的容易な外構工事について、施主様に専門業者と直接契約いただく方式をご提案しました。その結果、外構コストを2割ほど削減でき、浮いた予算を建物の意匠性を高める部分に再配分することができました。
これからも、誠実な施工と的確なご提案を通じて、「工事技献に頼んでよかった」と思っていただける建物づくりを目指してまいります。

戸田テラス_内観
戸田テラス_外観
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